中古のデッキについて

2014年08月17日 19:00

最近、オークションで落札したカセットデッキの修理依頼を受けることが増えています。いずれも動作品を落札されているのですが、購入して数日で動かかなくなった、テープを巻き込んでしまう、高音が出ない等症状は様々です。カセットデッキはメカニカルな部品が多く、経年とともにベストな状態から少しずつ劣化してくることは避けられません。製造から20年以上もたつと、アジマス、テープパスは確実にずれています。ベルト類も、落札時は動いていても使用限界直前の状態のため、すぐに動かなることが多いようです。また、メカだけでなく、電子部品もコンデンサの容量抜けなどの劣化があります。結論から言いますと、デジタル制御となった最近のCDや、メカの無いアンプなどは中古品を購入してもトラブルは少ないと思われますが、カセットデッキに限って言うと、中古品の購入は非常にリスクが高いと言えると思います。オークションで中古を購入される場合は、ノーメンテの中古品ではなく、きっちりと整備されたデッキを強くお勧めします。業者さんも含めて結構の方々が出品されています。ノーメンテ品に比べて若干値段は高くなりますが、買ってすぐ動かなくなる、或いは、性能が出ないといったトラブルの心配は無くなります。